皆様の日頃からのご支援を得て、第20回記念演奏会(2016年6月4日)も無事に終えることができました。団員一同、あらためて御礼申し上げます。現在、2018年春予定の次回の演奏会に向けて、次のような曲を練習しています。
(1)寺嶋 陸也 編曲  『混声合唱とピアノのための 赤い靴』
(2)三善 晃  作曲  『混声合唱とピアノのための 動物詩集』

(1)の『赤い靴』は、誰でも一度は口ずさんだ事のある大正時代の童謡です。赤い鳥小鳥/背くらべ/金魚の昼寝/てるてる坊主/どんぐりころころ/花嫁人形/ 靴が鳴る/赤い靴の全8曲から構成されています。
(2)の『動物詩集』は短いのですがなかなか練習しごたえのある曲です。小鳥を狙う才能を歌った「小猫のピッチ」、故郷を思う「ひとこぶらくだのブルース」、人間とゴリラの恋愛感情を歌った「ゴリラのジジ」の3曲構成で、歌詞は翻訳家としても活動している女流詩人・白石かずこの歌集からです。

ピッチ ss ・子猫のピッチはちっちゃな黒猫。だけどその小さな身体には驚くべき本能が隠されている。寸分狂わぬ俊敏な動きで獲物を捕らえる一瞬はまさに神技。速いテンポで展開するこの曲は、そんなピッチの狩りの素早さを表現しています。終盤は四声の動きが異なり、瞬間を様々な角度から何度も見るような臨場感があります。すばしこいピッチに手をやいている我々ですが、彼の才能を輝かせる演奏を目指して奮闘中です。
 ラクダss ・ムーディーな雰囲気が印象的な「ひとこぶらくだのブルース」。夕暮れ時は官能的な気分が高まるからなのか、遠い故郷のハレムの幻想を見る動物園のひとこぶらくだ。二度と味わうことのない「愛という美味しい欲情」を空想の中で独りゆっくりと食みつづける、孤独な時間と哀愁が漂う曲です。素敵なピアノ伴奏も曲の雰囲気を盛り立てます。
 ゴリラss ・ゴリラのジジの失恋は全人類(?)のオトコが抱える尽きない悩み。なんてオンナって残酷なのだろう。勇気ある告白に、ジジが好きなのは友だちだったからヨ、と手のひら返したつれない態度を取るなんて。曲中の変拍子や突然の転調は魔女のような女心に惑わされ、予測不可能な態度に翻弄されるかのよう。トリッキーな曲ですが、歌い手も果敢に挑んでいきたいです

 次回演奏会までには時間的にも余裕がごさいますので、是非、「動物詩集」の様な難しそうな曲も歌ってみたい方、沢山の観衆の前に立って見たい方、歌うことを楽しみたいと思っている方は、奮って本ホームページの「入団募集」からエントリーして下さいね♪
(勝田混声合唱団 事務局 香田/前橋)