「いきいき茨城ゆめ国体」(2019年9月28日~10月8日)参加に係るご報告は、2020年6月の演奏会で行う予定でしたが、新型コロナ感染症の拡大により本演奏会は延期となり、さらに、延期とした2021年4月の演奏会もついに中止に追い込まれてしまいました。このため、遅ればせながら茨城県国体での当団の足跡を、幾つかの動画や写真とともに「お知らせ」で報告させて頂きます。
【はじめに】
前回茨城県で国体が行われたのは、45年前の1974年 (昭和49年)。時は流れ、平成を飛ばし、2019年(令和元年)の国体は、新時代を迎えたばかりの年でした。式典を音楽で支える式典音楽隊7団体の内、当合唱団は会場の「笠松運動公園陸上競技場」がある唯一のお膝元の団体でした。
≪式典音楽隊 合唱隊≫ あひる会合唱団、KVアンサンブル、茨城大学混声合唱団、日立市民混声合唱団、勝田混声合唱団 |
≪式典音楽隊 吹奏楽隊≫ 常総学院高等学校吹奏楽部、茨城県警察本部警務部県民安心センター音楽隊 |
【演奏曲】
演奏は、国体イメージソングともなった多数の募集から選ばれた兒玉苑香さん作曲の行進曲「そして未来へ」、茨城県を代表する野口雨情の歌をメドレーにした幻想行進曲「雨情」、本県になじみの深いポップスを集めた「いばらきふるさとメドレー」、行進組曲「魁」、炬火関連曲などでした。中でも、「茨城県民の歌」は歌った事のある団員にとっても、歌った事のなかった団員にとっても、茨城県民の心を一つにする歌でした。動画は、8月31日の式典音楽隊総合練習時の「茨城県民の歌」です。
【足跡】
国体の開会式までの道のりは2018年の秋に始まります。国体で一緒に歌いたいとの入団も相次ぎ、歌好き仲間が集まるには「活動に目標がある事」も大切である事を改めて認識しました。なお、下記足跡中の括弧( )内の時刻は、式典音楽隊としての活動時間を示しています。
=============《2018年》=============
09月14日 実行委員会からの参加依頼を受く
10月01日 参加を正式に受託する
10月30日 競技式典課の主査 花田氏が初来団。楽譜等を受領する。練習開始
11月01日 計画バスの調整開始
11月17日 式典音楽隊(合唱隊)出演団体説明会参加《水戸交流プラザ》
12月19日 式典音楽隊 服飾デザインに係るアンケート 受理
12月23日 式典音楽隊 服飾デザインに係るアンケート 提出
=============《2019年》=============
02月24日 日程の説明を受く(花田氏来団)
03月10日 正式版の楽譜を受領する(花田氏来団)
03月22日 服飾採寸データ提出
04月01日 実行員会からの委嘱状を受理する(花田氏来団)
04月07日 ユニフォーム用採寸実施《ふぁみりこらぼ》(花田氏他来団)
04月29日 参加者名簿の提出
05月26日 茨城県合唱連盟の打越先生による訪問指導《ふぁみりこらぼ》
06月09日 入域カード作成用の名簿提出(1名交代)
06月16日 第1回部門別練習《ひたちなか市文化会館》(9:15~16:15)
06月23日 式典音楽隊合同練習《水戸市茨城県武道館》(9:15~16:15)
(吹奏楽隊との初練習)
08月03日 第2回部門別練習《東海文化センター)(13:15~16:20)
08月07日 入域ID申請(締め切りは8日、参加者1名追加)
08月31日 式典音楽隊総合練習《笠松運動公園陸上競技場》(7:00~18:00)
09月21日 国体リハーサル《笠松運動公園陸上競技場》(7:30~18:45)
09月22日 大会リハーサル《笠松運動公園陸上競技場》(6:50~16:00)
09月28日 国体総合開会式《笠松運動公園陸上競技場》(7:30~17:00)
10月08日 国体閉会式《笠松運動公園陸上競技場》(10:00~16:30)
10月10日 実行委員会より、台風19号により「いきいき茨城ゆめ大会」全日程中止の連絡を受く
10月12日 大会開会式《笠松運動公園陸上競技場》(6:30~13:20) 中止
10月14日 大会閉会式《笠松運動公園陸上競技場》(12:00~17:30) 中止
11月24日 茨城県県知事より感謝状を受領する(花田氏来団)
=============《2020年》=============
1月30日 実行委員会より、参加者分の記念DVD贈呈
3月27日 実行委員会より、報告書贈呈
【おわりに】
計画バスの中での語らいや、猛暑のアリーナで車座になってお昼した時間は、団員間の融和を深め、楽しい思い出になりました。特に開会式は、運動音痴でも一度位は国体に参加したかった団員にとっての夢の大舞台。競技場で歌うことの高揚感と感動を心に刻みながら、力を合わせて国体を成功させようとする茨城県民の素晴らしさにも感動を禁じ得ませんでした。45年前の国体でも歌った経験がある団員の中には、昔を思い出し涙する人もいました。
新型コロナで2020年の第75回「燃ゆる感動かごしま国体」は中止となり、代わって2023年に「大会回数無し」で行われるそうです。準備に長い年月が掛かった関係者のご苦労を思うと心が痛みます。
一日も早い新型コロナの終息を祈るとともに、これからは開会式の歌声が二度と途切れないことを切に願うものです。
(事務局長 香田)